座る 谷川俊太郎 ソファに座っている 薄曇りの午後 剝き身の蛤みたいに しなければいけないことがある だが何もしない うっとりと 美しいものは美しく 醜いものも どこか美しく ただここにいることが 淒くて 私は私じゃなくなる 立ち上がって 水を飲む 水も淒い | 坐 谷川俊太郎 我坐在沙發上 下午天空淡雲輕覆 像去殼的蛤 有些事情我非得去做 但我並不起身 不過沉醉於坐中 那些美的依然是美的 即使那些丑的 也顯得賞心悅目起來 僅僅存在已經 奇妙無比 我變得不是我自己 我站起來, 喝了一口水 水也妙不可言 (空因翻譯) |